介護の仕事で大切な事を知りましょう

介護の仕事で大切な事を知りましょう

2019年6月12日
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言葉遣いに気を配る

タメ口なら相手との距離感を縮められると思っていませんか?それは一方的な考え方で、人によっては「まだ仲良くなっていないのにタメ口で話すのは失礼」と感じているかもしれません。特に利用者の方は目上でお客様という立場。自分の友だちや後輩などではありません。時代の違いからも、年下や「サービス提供者」から敬語を使われないことに嫌悪感を覚える人もいるでしょう。
特に「それはダメ!」「○○して」など強めの口調になっていないかどうかは気にすべき部分です。自分からすると“危険な行為を止めた”“自立を促した”というつもりでも、相手は命令や強要をされている気分になるでしょう。敬語でも十分親しくなることはできますし、あえてラフな言葉遣いをする必要はないのではないでしょうか

尊厳とは何かをよく考えて接する

「相手を尊重する」「高齢者にも尊厳がある」よく言われる言葉ですが、どういうことか理解できているでしょうか?これらは要約すると、「個人がお互いを人間として認め、大切に扱うこと」です。たとえば食欲がないのに、食事の時間だからと強引に食べさせるような行為は相手の気持ちを尊重していないことになります。もし食欲がないのが自分や自分の大切な人だったら、無理に食事するよりも「食べられそうなものは何か」「時間が経ってお腹が空いたら食べられそうか」など気を配るのではないでしょうか?
他人の気持ちをすべて理解することは不可能ですが、分かろうとする気持ちは大切です。相手が何を望んでいるのかよく見て、考えて接すれば、自然と「相手を尊重した介護」ができるでしょう。

手を出しすぎず程よい距離感を保つ

介護というと生活のすべてをサポートしなければ、と思うかもしれません。しかし人によってサポートが必要な場面は違い、これを間違えると「利用者の方が本来できることを奪う=利用者の方がそれに触れないことでできなくなる=介護者の負担が増える」という悪循環に陥ります。利用者自身も、その時は良くても「あの時、人に頼らず自分でやっていれば」と後悔することにもなりかねません。
逆に自立を促した行動をしていると、利用者の方が「自分でできた」「できることが増えた」と喜びを感じられる場面が増えることもあります。ただし、「尊厳」の内容でもお伝えしたように、やりたくないことを無理にやらせるのは良くありません。あくまで無理のない範囲で自分でできることはやってもらい、できないことを介護者が補助していくというスタイルがおすすめです。
また、気持ちの面でも相手に寄り添うことは大切ですが、相手の要求をすべて受け入れてしまうと「あなたはOKしてくれたのに○○さんに頼んだらダメだった」など結果的に不満を抱かせてしまうことも。相手の自立や相手との距離感、介護時のルールなどについてきちんと考え、その時々でベストな対応をしていくことが大切です。
介護士が利用者に思いやりを持って接すること、相手の立場になるということがどんなことか、お分かりいただけたでしょうか?自分の立場や役割をわきまえながらも、友人や家族と接するように相手を大切にして関わっていくことが大切です。介護士として仕事をする際は、ぜひこれらを念頭に置いて利用者の方と接してみてくださいね。

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